8月は夏のピークと
秋の気配が入り混じる、
季節のうつろいを感じる時期です。
社内報や広報誌、メルマガなどで
編集後記を担当する方にとっては、
この時期ならではのテーマや言葉選びに
悩むことも多いのではないでしょうか。
この記事では、
8月にぴったりの季節感を意識した書き方と、
そのまま使える編集後記の例文を
たっぷりご紹介します。
ちょっとした日常や体験を
どう盛り込むかのヒントも交えながら、
読む人の心にすっと入る一文を
一緒に考えていきましょう。
編集後記とはどんなもの?
編集後記は記事の最後に添える
“ちょっとした一言”のようなもの。
でも、そこには
書き手の個性や
読者との距離感が
ぎゅっと詰まっています。
そのときの気温、空気感、
季節の行事や何気ない体験が、
読む人に共感を生むんです。
8月の特徴と意識したいポイント
8月は前半が盛夏、
中旬に立秋を迎え、
後半になると残暑という
表現が使われ始めます。
夏祭りやお盆休み、花火大会など、
行事も多く、自然とネタが豊富になる月です。
仕事の話に季節の情景を一言添えるだけで、
読者に「おっ」と思ってもらえる
柔らかい印象になります。
時期別!8月の時候の挨拶
▶ 8月上旬に使える挨拶
・盛夏の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
・連日の猛暑が続いておりますが、
体調など崩されていませんか。
・夏本番、生ビールがおいしい季節がやってきました。
▶ 8月中旬に使える挨拶
・立秋を迎え、暦の上では秋となりましたが、
まだまだ暑さが厳しい日が続いております。
・お盆を迎え、ご家族やご先祖様と
過ごす時間が増える時期ですね。
・蒸し暑く、寝苦しい夜が続いておりますが、
皆さま元気にお過ごしでしょうか。
▶ 8月下旬に使える挨拶
・残暑お見舞い申し上げます。
朝晩には秋の気配が感じられるようになりました。
・8月も残りわずかとなりましたが、
いかがお過ごしでしょうか。
・夕暮れ時の虫の音に、
秋の訪れを感じる今日この頃です。
時候の挨拶を少し意識するだけで、
文章に季節の輪郭が出てきます。
次のパートでは、
実際に使える編集後記の例文を
社内報・広報誌・ブログ用に
3パターンずつご紹介します。
8月の編集後記例文!社内報向け
まずは社内報などで使える、
社内の雰囲気が伝わる柔らかめの文章例です。
✉ 例文①
盛夏の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
通勤や外出も一苦労な暑さが続いていますが、
私は最近、通勤途中に見る
駅前のひまわり畑が癒しになっています。
今月号では、夏季休暇のお知らせと
各部署の夏の取り組みを特集しました。
お盆休みには、ゆっくりと
家族との時間を過ごせる方も多いかと思います。
しっかりリフレッシュして、
また元気にお会いしましょう。
体調管理にはくれぐれもご留意ください。
✉ 例文②
立秋を迎えたとはいえ、
暑さはまだまだ続いております。
今朝の出勤時もセミの声が響き渡り、
夏真っ盛りという感じでした。
今月号では、夏の安全対策特集とともに
働き方改革の取り組みも紹介しています。
この暑さの中でも、
皆さま一人ひとりのがんばりが
とても頼もしく感じられます。
どうぞ健康第一で、
夏後半も乗りきっていきましょう。
✉ 例文③
8月も後半に差しかかり、
朝晩に秋の気配を感じるようになりました。
今年の夏は、部署内での懇親会が再開されたり、
久しぶりに花火大会に出かけたという話も聞きました。
まだまだ暑い日も続きますが、
皆さんの元気な様子に
こちらも元気をもらっています。
体調を崩しやすい時期ですので、
くれぐれもご自愛ください。
広報誌向けの編集後記例文
次は、地域や団体などに向けて発信する
広報誌で使える、ややフォーマルな文例です。
✉ 例文①
立秋の候、いかがお過ごしでしょうか。
今号では、地域の夏祭りや
ボランティア活動の様子を取り上げました。
炎天下の中にもかかわらず、
多くの方が笑顔で参加されていたのが
とても印象的でした。
イベントを支えてくださった
すべての方々に感謝申し上げます。
引き続き、地域のつながりを大切に
取り組んでまいります。
✉ 例文②
8月も後半となり、
夕暮れの風に少しずつ
秋の気配が混じり始めました。
今月の広報誌では、
市民プールや夏の講座の様子を特集しました。
暑さに負けずに取り組む皆さんの姿に
こちらも元気をいただいています。
季節の変わり目、どうぞ体調を崩されませんよう
ご自愛のうえお過ごしください。
✉ 例文③
残暑の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今年は数年ぶりに開催された
地域の盆踊り大会に足を運びました。
浴衣姿の子どもたちや、
懐かしい音楽に合わせて踊る輪を見て、
改めて「夏っていいな」と感じたひとときでした。
季節の節目に、
また次の行事の準備が始まります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
メルマガ・ブログ向け編集後記例文
最後に、読者に親しみを感じてもらえる
カジュアルなトーンの文例をご紹介します。
✉ 例文①
8月も残りわずかとなりました。
みなさん、夏の思い出はできましたか?
私は先日、地元の花火大会に行ってきました。
夜空いっぱいに広がる花火に、
思わず「わぁ…」と声が出てしまいました。
やっぱり夏っていいですね。
残暑が続きますので、
引き続き体調にはお気をつけくださいね。
✉ 例文②
暑さのピークを越えたとはいえ、
まだまだ冷たいアイスが
手放せない日々が続いています。
今月のメルマガでは、
夏の疲れをリセットするレシピと、
少し涼しげな音楽を紹介しています。
夜風が少しずつ秋めいてきた今、
音や香りでも季節を楽しみたいですね。
✉ 例文③
先週末、久しぶりに
子どもと一緒にプールに行きました。
夏の終わりに、思い切り遊んで
びしょ濡れになったのも
いい思い出になりそうです。
そんな体験も少しずつ
「来年もまた来ようね」という
季節の約束になっていきます。
来月の更新もお楽しみに。
編集後記を書くときのポイント
編集後記はたった数行のコーナーでも、
読者との距離を縮められる
大切な役割をもっています。
「うまく書けない…」と感じたときは、
次のようなポイントを
意識してみてください。
✔ 季節の情景をひとつ入れる
ひまわり、セミの声、花火、入道雲など
“今しかない風景”を一言添えると、
読者の記憶にも残りやすくなります。
✔ 読者を気づかう言葉を忘れずに
「体調にお気をつけて」や
「ご自愛ください」といった
やさしいひとことがあるだけで、
印象はぐっと良くなります。
✔ 自分の体験を少しだけ入れてみる
「久しぶりに花火を見ました」など、
ささやかな出来事でOK。
素朴さが親しみにつながります。
✔ イベント・行事に触れると季節感が出る
お盆、山の日、夏休み、盆踊り大会など
地域や社内の出来事と絡めても自然です。
8月の編集後記に使えるフレーズ集
ちょっと言葉に詰まったとき、
そのまま使えるような
便利なフレーズをまとめておきます。
▶ 時候の挨拶
・盛夏の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか
・立秋の候、残暑お見舞い申し上げます
・処暑の候、朝晩に秋の気配を感じるようになりました
▶ 季節の情景
・ひまわりが咲き誇り、蝉の声がにぎやかに響いています
・夜空に咲く大輪の花火に、夏の終わりを感じました
・風鈴の音に涼を求める日々が続いています
▶ 行事やイベント
・お盆を迎え、ご家族と過ごす時間が増える時期ですね
・夏祭りの屋台に並ぶ人々の笑顔が印象的でした
・山の日をきっかけに久しぶりに自然と触れ合いました
▶ 読者への気づかい
・季節の変わり目、体調にはくれぐれもお気をつけください
・冷房の効きすぎなどにもご注意くださいね
・残暑が続きますが、元気にお過ごしください
▶ 締めのひとこと
・素敵な夏の締めくくりとなりますように
・来月の更新もどうぞお楽しみに
・秋の訪れも、また楽しみですね
まとめ
8月の編集後記は、
「夏のにぎわい」と「秋の気配」が
ちょうど交差するような、
とても季節感のある時期にあたります。
時候の挨拶や行事の話題に、
日々の小さなできごとを添えることで、
読者にそっと寄り添う言葉になります。
堅くなりすぎず、かといって
砕けすぎないように、
“らしさ”と“やさしさ”を
バランスよく盛り込んでみてください。
このページの例文やヒントが、
あなたの「一言のしめくくり」を
すこしでも助けになればうれしいです。
それでは、残暑にお気をつけて
どうぞ健やかにお過ごしください。