夏の暑さが本格的になる頃、
職場でも「ご挨拶」を
どうしようかなと迷うこと、
ありませんか?
特に社内の上司や先輩に向けて、
ちゃんとした暑中見舞いを
書くのってちょっと緊張しますよね。
でも大丈夫です。
この記事では、
2025年の最新マナーをふまえて、
社内の上司や先輩へ向けた
暑中見舞いの書き方と、
すぐ使える例文をわかりやすく
ご紹介していきます。
シンプルだけど丁寧に。
型にはまりすぎないけれど、
ちゃんと礼儀も守れる。
そんな文例を集めました。
暑中見舞いってそもそも何?
暑中見舞いは、夏のあいだに
相手の体調を気づかいながら
感謝の気持ちを伝える日本の習慣です。
とくにビジネスシーンでは、
単なる季節のあいさつにとどまらず、
信頼関係を深めるチャンスとして
使われることもあります。
社内での暑中見舞いの意義とは
普段なかなか話せない上司や、
異動して遠くなった先輩に、
改めて感謝を伝えるチャンスになります。
「最近ちゃんと伝えられてなかったな…」
という気持ちを、
この暑中見舞いに込めてみましょう。
2025年の送付時期とマナー!
✔ 送るタイミングに注意
2025年の立秋は8月7日(木)です。
暑中見舞いは8月6日までに
届くようにしましょう。
✔ 立秋を過ぎたら?
8月7日以降は「残暑見舞い」となります。
間違えないように注意が必要です。
✔ メールでもOK
メール・社内チャット・手紙、
どれでも構いませんが、
社風に合わせて選びましょう。
✔ より丁寧な表現を
社内の目上の方には
「暑中お伺い申し上げます」など、
より敬意ある言葉を選びましょう。
基本の構成と押さえたいポイントは?
暑中見舞いの文章は
大きく分けて次の5つの流れで
書かれています。
① 季節のあいさつ
「暑中お見舞い申し上げます」などから始める
② 相手の健康を気づかう言葉
「猛暑の折、いかがお過ごしでしょうか」など
③ 感謝の気持ちや近況報告
日頃の御礼、業務への意欲などを一言添える
④ 結びのあいさつ
「ご自愛ください」「健やかにお過ごしください」など
⑤ 日付の記載
「令和七年 盛夏」など、年号+季語で締める
この流れを基本に、
相手や社風にあわせてアレンジしていくのが
おすすめです。
次のパートでは、
上司や先輩への具体的な例文を
シチュエーション別に
3パターンずつ紹介していきます。
直属の上司への例文
日ごろからお世話になっている
直属の上司には、
感謝とともに日頃の様子を
少し添えると印象が良くなります。
✉ 基本フォーマル
暑中お見舞い申し上げます。
猛暑の折、〇〇部長におかれましては
ご健勝のこととお慶び申し上げます。
日頃より格別のご指導を賜り、
誠にありがとうございます。
おかげさまで業務も滞りなく進んでおります。
くれぐれもご自愛のうえ、
暑さ厳しき折お元気でお過ごしください。
令和七年 盛夏
✉ 少しやわらかめ
暑中お見舞い申し上げます。
暑さが続く毎日ですが、
〇〇部長には変わらず
ご活躍のことと存じます。
日頃はたくさんのご助言をいただき、
本当にありがとうございます。
日々の業務を通じて
少しずつ成長できていることに
やりがいを感じております。
今後ともご指導のほど、
よろしくお願い申し上げます。
令和七年 盛夏
✉ カジュアル寄り(社風に応じて)
暑中お見舞い申し上げます。
毎日暑い日が続いていますが、
いかがお過ごしでしょうか。
〇〇部長にはいつも
温かいご指導をいただき、
ありがとうございます。
まだまだ暑さは続きそうですので、
どうかお身体にお気をつけて
お過ごしください。
令和七年 盛夏
特にお世話になった上司への例文
指導してくれた方や、
直属でなくても相談に乗ってくれた方など、
特別に感謝を伝えたい上司には、
少し言葉を丁寧にするのが◎です。
✉ 丁寧な言い回し中心
暑中お見舞い申し上げます。
連日の酷暑が続くなか、
〇〇課長におかれましては
お変わりなくご活躍のことと
拝察申し上げます。
これまでいただいたご指導の数々に、
深く感謝しております。
微力ながら、その教えを胸に、
より一層努めてまいります。
何卒ご自愛専一にて、
お元気でお過ごしください。
令和七年 盛夏
✉ 感謝+意欲を伝える構成
暑中お見舞い申し上げます。
今年の夏は格別に暑い日が
続いておりますが、
〇〇様にはお変わりなく
ご健勝のことと存じます。
日頃より温かいご配慮とご指導に
心より感謝申し上げます。
これからもお力添えいただけますよう、
引き続きよろしくお願いいたします。
令和七年 盛夏
✉ 少しくだけた感謝+体調気づかい
暑中お見舞い申し上げます。
〇〇課長にはお変わりなく、
ご多忙の毎日かと存じます。
この場をお借りして、
いつも本当にありがとうございます。
いただいた言葉ひとつひとつが
とても支えになっています。
どうぞくれぐれも
お身体に気をつけてお過ごしください。
令和七年 盛夏
休暇明けの上司への例文
夏季休暇を取らせてもらったあとの
フォローにもなる暑中見舞いには、
しっかりお礼と意気込みを入れると◎。
✉ 丁寧+誠意ある表現
暑中お見舞い申し上げます。
連日の猛暑が続いておりますが、
〇〇様にはお変わりなく
お過ごしのことと存じます。
このたびは休暇をいただき、
誠にありがとうございました。
リフレッシュした分、
業務にさらに力を入れて
まいります。
令和七年 盛夏
✉ ややライトで前向きに
暑中お見舞い申し上げます。
先日はお休みをいただき、
ありがとうございました。
気持ちを新たに、また仕事に
取り組んでまいります。
〇〇様もどうかご無理なさらず、
お身体にお気をつけてお過ごしください。
令和七年 盛夏
✉ ご配慮への感謝を丁寧に
暑中お見舞い申し上げます。
このたびは長期休暇の件、
ご配慮いただきありがとうございました。
おかげさまで体も心も整い、
新たな気持ちで日々を
過ごせております。
この恩に報いるべく、
今後も精進してまいります。
令和七年 盛夏
異動・転勤した元上司への例文
離れた今でも感謝を伝えたい、
そんな元上司には、
近況+感謝+気づかいの3点セットが◎です。
✉ フォーマル型
暑中お見舞い申し上げます。
ご無沙汰しておりますが、
〇〇様には変わらずご健勝のことと
お慶び申し上げます。
新天地でのご活躍、
心よりお祈り申し上げます。
こちらでは〇〇様にご指導いただいたことを
日々思い出しながら励んでおります。
令和七年 盛夏
✉ セミフォーマル型
暑中お見舞い申し上げます。
新しい部署にはもう慣れましたでしょうか?
〇〇様に教えていただいたことが、
今でも自分の大きな支えになっています。
またお目にかかれる日を
楽しみにしております。
令和七年 盛夏
✉ カジュアル寄り
暑中お見舞い申し上げます。
お元気でお過ごしでしょうか。
〇〇さんがいた頃が
ちょっと懐かしく感じます。
また機会があればぜひ、
ゆっくりお話しさせてください。
どうかご自愛ください。
令和七年 盛夏
あまり接点のない上司への例文
社内であまり関わりがない方へは、
丁寧で簡潔な文面を意識しましょう。
✉ シンプルフォーマル
暑中お伺い申し上げます。
炎暑のみぎり、〇〇部長には
益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
おかげさまで私どもも
無事に業務に励んでおります。
酷暑の折、どうぞご自愛ください。
令和七年 盛夏
✉ 形式重視タイプ
暑中お伺い申し上げます。
〇〇部長におかれましては
日々ご多忙のなかにも、
益々ご健勝のことと存じます。
猛暑が続いておりますが、
何卒ご自愛くださいませ。
令和七年 盛夏
✉ 簡潔+気づかい型
暑中お伺い申し上げます。
連日の暑さが続くなか、
〇〇部長におかれましては
お変わりなくお過ごしのことと存じます。
時節柄、くれぐれもご自愛のほど
お願い申し上げます。
令和七年 盛夏
役員クラスへの例文
役員の方への暑中見舞いは、
最大限の敬意を込めつつ、
控えめで謙虚な表現を選びましょう。
✉ フォーマル型
暑中お見舞い申し上げます。
酷暑の折、〇〇取締役におかれましては
ますますご壮健のことと
お慶び申し上げます。
平素より格別のご高配を賜り、
心より感謝申し上げます。
今後とも精進してまいりますので、
引き続きご指導を賜れますよう
お願い申し上げます。
令和七年 盛夏
✉ 略式+丁寧型
暑中お見舞い申し上げます。
平素は多方面にわたり
大変お世話になっております。
酷暑が続きますが、
ご多忙の折から、
何卒ご自愛くださいますよう
お願い申し上げます。
令和七年 盛夏
✉ 控えめ・謙虚な表現中心
暑中お見舞い申し上げます。
〇〇役員には日頃より
多大なるご配慮を賜り、
心より感謝申し上げます。
未熟な身ではございますが、
より一層の努力を重ねてまいります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、
よろしくお願い申し上げます。
令和七年 盛夏
暑中見舞いを書くときの注意点
✔ 残暑見舞いとの違いに注意
2025年の立秋は8月7日(木)です。
それ以降は「残暑見舞い」に切り替えましょう。
✔ 誤字・名前間違いは厳禁
とくに役職やお名前の漢字は、
必ず再確認しましょう。
✔ 話題はビジネス寄りに
プライベートな内容や軽すぎる表現は
避けるのがマナーです。
まとめ
暑中見舞いは、夏のご挨拶であると同時に、
日頃の感謝や敬意を伝えるチャンスです。
特に社内の上司や先輩に向けては、
少しの気配りが信頼につながります。
この記事の例文やマナーを参考に、
あなたらしい言葉で心のこもった
メッセージを贈ってみてくださいね。