暑い夏がやってきたとき、
ビジネスの場でも「暑中見舞い」を
送る方が増えていますよね。
相手の健康を気遣いながら、
日ごろの感謝を伝える大切なご挨拶です。
この記事では、
ビジネス向け暑中見舞いの
書き方やポイントを、
わかりやすく丁寧にご紹介します。
メールでもはがきでも、
ほんの一言を添えるだけで、
信頼感や礼節を形にできます。
ぜひ参考にしてくださいね。
暑中見舞いとは何?その役割
暑中見舞いは、
夏の盛りに相手の体調を気遣い、
感謝や近況を伝えるための季節の挨拶状です。
ビジネスでは、お客様や取引先、
上司に送ることで、
礼儀正しさと信頼感を示す効果があります。
なぜ暑中見舞いを送るのか?目的解説
✔ 相手の健康を気遣いたい
✔ 会社や商品近況を伝える
✔ 夏期休業や新サービスの案内
✔ 今後も良好な関係を続けたい
昨今はがきだけでなく、
メールやデジタルカードなどでの
暑中見舞いも増えています。
暑中見舞いはいつ送る?
暑中見舞いを送るタイミングは、
梅雨明け〜立秋前日までが目安です。
具体的には、
7月7日ごろ〜8月6日ごろ。
地域差はありますが、
「立秋(8月7日)」を過ぎたら
「残暑見舞い」に切り替えましょう。
暑中見舞いの基本構成
ビジネス向けの暑中見舞いでは、
基本の文章構成を守ると失礼がありません。
✔ 相手の健康を気づかう言葉
✔ 近況・感謝のひとこと
✔ 今後の関係への期待
✔ 結びのあいさつと日付
形式ばった言い回しでなくても大丈夫です。
読み手の立場に立って、
温かみのある言葉を意識すると自然な印象になります。
一般的なお客様・取引先向け例文
例文①
暑中お見舞い申し上げます
厳しい暑さが続いておりますが、
お変わりなくお過ごしでしょうか。
日頃より格別のご愛顧を賜り、
心より御礼申し上げます。
私どもも暑さに負けず、
より一層の努力を重ねてまいります。
今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、
お願い申し上げます。
時節柄、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
令和七年 盛夏
例文②
暑中お見舞い申し上げます
炎暑ことのほか厳しい折、
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、
誠にありがとうございます。
今後とも一層のご愛顧のほど、
お願い申し上げます。
くれぐれもご自愛くださいますよう、
心よりお祈り申し上げます。
令和七年 盛夏
お中元のお礼や夏季休業案内を兼ねる場合
(お中元のお礼状を兼ねて)
暑中お見舞い申し上げます
この度はお心のこもったお品を賜り、
誠にありがとうございます。
皆様におかれましては、
ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、
よろしくお願い申し上げます。
令和七年 盛夏
(夏季休業のお知らせを添えて)
暑中お見舞い申し上げます
平素は格別のご高配を賜り、
厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、弊社は下記の期間を
夏季休業とさせていただきます。
期間中はご不便をおかけいたしますが、
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、
お願い申し上げます。
令和七年 盛夏
メールで送る場合の注意点
最近ではメールで暑中見舞いを送るケースも増えています。
その場合、件名と冒頭の書き出しに一工夫すると好印象です。
また、メール本文でも「いつもお世話になっております」など、
通常のビジネスメールの書き出しを組み合わせるとスムーズです。
送る相手別!暑中見舞いの例文
ここでは、送る相手に合わせた
丁寧で心のこもった例文を紹介します。
✉ 取引先・お客様宛(社外)
件名:暑中お見舞い申し上げます〇〇株式会社
営業部 〇〇様いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の〇〇でございます。
暑中お見舞い申し上げます。
連日の厳しい暑さが続いておりますが、
〇〇様におかれましては
ますますご健勝のことと存じます。
平素より格別のご厚情を賜り、
心より御礼申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、
よろしくお願いいたします。
盛夏の折、くれぐれもご自愛くださいませ。
✉ 社内の上司・先輩へ
総務部の〇〇です。暑中お見舞い申し上げます。猛暑が続いておりますが、
お変わりなくお過ごしでしょうか。日頃よりご指導いただき
ありがとうございます。本格的な暑さはこれからですが、
くれぐれもご自愛ください。
一言添えると好印象なメッセージ例
暑中見舞いの最後や、
手書きで一言添えると、
より心が伝わります。
以下のようなフレーズが
活用できます。
✔ 猛暑の折、くれぐれもご自愛くださいませ。
✔ 暑さ厳しき折、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
✔ ご多忙のことと存じますが、
夏バテなどなさいませんようご留意ください。
✔ 今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
暑中見舞いの時候の挨拶・結びの表現例
月別・季節感を出す時候の挨拶
月 | 漢語調の表現 | 和語調の表現 |
---|---|---|
6月 | 梅雨の候、長雨の候 | うっとうしい梅雨空の季節となりましたが |
7月 | 猛暑の候、盛夏の候 | いよいよ夏の到来を迎え |
8月 | 残暑の候、晩夏の候 | 日中の暑さはなお厳しい毎日ですが |
健康を気遣う結びの表現
✔ どうぞお体を大切になさってください。
✔ 体調にはお気をつけください。
✔ 皆さまくれぐれもご自愛ください。
✔ なお一層のご自愛を心よりお祈り申し上げます。
よくあるQ&A
Q. ハガキとメール、どちらがよい?
どちらでもマナー違反にはなりませんが、
取引先にはハガキのほうが丁寧とされることが多いです。
ただし最近はメールも一般的なので、
相手や状況に応じて選んでも問題ありません。
Q. 送る相手が目上の方でもOK?
もちろん問題ありません。
目上の方には特に季節の挨拶+感謝+ねぎらいを
意識して構成すると安心です。
まとめ
暑中見舞いは、季節のごあいさつとともに
感謝や気づかいを伝える大切な機会です。
特別な表現でなくても構いません。
相手の体調や日頃の関係にふれた一言で、
ぐっと印象がやわらかくなります。
今年の夏は、メールやハガキで
さりげないお見舞いの気持ちを
届けてみませんか。